上から目線族
人間は人を判断する時の尺度を持っている。人間性で判断する人もいれば、金持ちかどうかを見る人もいる。優しさを評価軸とする人もいれば自分との上下関係(年だったり権威だったり役職だったり)を先ずチェックする人もいる。だいたい最後の尺度を持っている人間にいいやつはいない。そんでもってそういうやつの中で劣等感の強い奴は「上から目線」になりやすい。劣位の自分を見せたくないから先ず自分を上の位置に置きたがるわけだ。榎本博明『「上から目線」の構造』日経プレミアシリーズ2011にそんなことが書いてあった。
僕もたまに上から目線だと注意される。そういう時はだいたい虚勢を張ってちょっと格好つけて偉そうにしたいと思う時である。そんな時はすかさず誰かに怒られ素直にやめる。虚勢を自覚的にはっているので、ああ、ばれたかという気持ちとなる。
ところが世の中には自分の上から目線に自覚的ではない人が結構いる。僕の周りにもうろうろしている。そういう人間は既述の通り人間に優劣をつけたがる。それは親のせいだと言ってもいい。常に親が誰かと比較して優劣をつけてきのだ。そしてそういう比較対象の最たるものは兄弟姉妹である。そう言えば僕の周りの上から目線族には大体優秀な兄弟姉妹がいるようだ。可哀そうに何時も比較されて来たのだろう。僕も兄弟がいるけれど幸運にも僕は兄貴と比較されたことはない。されていたら今頃きっと上から目線族であろう。
今日は凄い雨。でも頑張ってオペラシティのギャラリーに「感じる服・考える服」展を見に行った。結構面白かった。中村竜二の会場構成かなりの存在感である。コラムお読みください。http://ofda.jp/column/