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ナオミ・クラインのデビュー作

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オフクロが死んでから3カ月。やっと墓の準備ができて納骨である。親族十数名が集まる。無宗教だけれど焼香はした。納骨後吉祥寺に出て参列者で会食。墓地では親父の口数が減ったと心配してたが、食事をしたら元気にしゃべり始めたのでほっとした。
帰宅後ナオミ・クライン松島聖子訳『ブランドなんか、いらない』大月書店2009(1999)を読み始める。今から20年以上前、様々なグローバルブランド(ナイキ、スォッチ、ボディショップ、IBM)が登場し世界中に生産拠点を作っていった。彼らは「もの」を売るのではなく、ライフスタイルを、社長の思想を、生き方を、つまりブランドを売っているという風に言われた。言い換えるとそれはモノではなくマーケティング(顧客ニーズを知り、作り、届ける)なのである。そしてそれが招来する(それだけではないが)グローバリズムへのアンチの教科書がこの本である。
20年後の現在相変わらずグローバリズムとローカリズムの2極化の構図は社会問題の枠組みの一つである。自分も両足はその両極に深くはまっている。墓なんていうものを前にするとローカリズムを意識せざるを得ないのだろうが、英語で描かれた無宗教の墓石を前に自分が結びつけられている場所とは何なのか考えてしまう。

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