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田原総一朗若き日の渾身のドキュメント

昨日は地鎮祭で早起き。今日は片山先生の事務所に伺うので早起き。諸先輩後輩と同窓会館の件で打合せ。同窓生のプロポーザルによって案を決めようと言う話になってきた。大学の教員はレフリー側になりなさいと言われたがプロポには是非出したいとお願いしてレフリーは辞退。
昼前四谷に戻り久しぶりにジムでヨガ。ランチとって神保町で古本渉猟。帰宅後読みかけの田原総一郎『ドキュメント東京電力』2011(1980)田原総一朗若き日の渾身の一冊を読む。電力会社とそれを管轄する通産省(現経産省)の闘いの歴史である。主役は東電の創業者的社長だった木川田一隆である。福島原発誕生を決意したのも木川田である。加えてその決断は通産に先を越されないためもの。つまり民間で原発が安全に作れることを国に先んじて実証するためだったのである。その決断は62年ころ。そしてそれから10年後のオイルショック1973は原発の後押しをして翌年田中角栄肝いりの電源3法ができる。これによって原発を誘致した市町村には多量の金がばらまかれることになる。しかしこの法律も国VS電力会社の抗争の顕れ。国が民間に介入するための法律であった。笑ってしまうのはこの資金は電源開発促進税という形で電力会社から徴収したもの。それは元をただせば電気代である。つまり我々の電気代が国に回り国がその金を地方にばらまき電力会社が労せず原発を作りそして電力会社の多大な献金が政治家に戻るというわけである。これってつまり我々の金が電力会社を肥やし、政治家の私腹を肥やしその結果とても危険なものが甘いチェックの下に作られ続けてきたということなのである。

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