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半世紀前ならもう僕は生きていない

午前中『ケアの社会学』を読み続ける。ケアが問題化したのは日本では60年代後半であり70年に日本は人口の7%以上が高齢者(65歳以上)である高齢化社会に突入した。今でこそ日本は世界の最長寿国となり平均寿命80歳代という数字となったが戦前は50にも満たなかった。ということは長子に嫁が来ても舅、姑との同居期間も少なくその間に介護が必要になる確率は現在より圧倒的に少なかった。つまり僕の年齢では既にあの世だったのだから。この本のデーターによれば当時嫁入婚後舅姑との同居期間はたった11年だったそうだ。しかし50で死ぬと言うのは何歳くらいから弱り始めていたのだろうか?50になってぱたりと死んだわけでもあるまい。
午後事務所で住宅打合せ。1時から6時まで。普通のクライアントとならお互い気を使ってなかなかこんな長―いまったりとした打合せにはならない。兄貴相手だとこんなことになる。親父のケアをするための家を設計しているのだが、平均寿命を超え90台に突入の勢いである。

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コメント

デザイン洋書屋の山崎と申します。
いつも拝読させていただいており、勉強になり感謝しております。
とくに、取り上げられておられる書籍はいつも興味深いタイトルばかりです。
頑張ってください。

ありがとうございます。がんばります。お店とかあるのですか?

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