スタディモデル
最後の一枚、メインのフォトモンタージュが決まらない。夕方宅急便で送ろうと思っていたけれどあきらめた。この一枚のブラッシュアップを2人でやる。締め切りぎりぎりに出来上がるだろう2つのフォトモンは学生達で良い方を選べと言い残し夜研究室を出て事務所へ戻る。研究室最初のコンペは学生の実力を見るためのテストみたいなものだったけれど今回は誰が何をできるかも分かり作戦もたった。それでも4年しかいないハンディは如何ともし難い。手とり足とり指示をしないととんちんかな方向に進む。連日注文を付け続けるのは結構な労力である。叩いたなりの力が発揮される時は喜びではあるが。
それにしても模型は作りこむほど難しい。最後のフォトモンが上手くいかないのも模型が理由。コンペに限らず模型は最初のスタディモデルや構造モデルが美しい。前者はつけたくない機能的なディテールが削ぎ落とされているから。後者は人間もヌードが美しいのと相通ずる。