骨董屋の丁稚
国立新美術館で書の展覧会を見る。膨大な数が並んでいるのだが、とりあえず配偶者とその弟子、そして先生の作品などを見る。字の意味も形式もさほど分からないけれど良い悪いを見分ける目は多少ある。それはなんのことはない30年間くらい見続けてきたから。骨董屋の丁稚のようなものである。
偉い先生の1人に元信州大学の教育学部の教授がいらっしゃる。ある一時は先輩教員だった。その方とコーヒーを飲みながらお話をする。海外の建築家から書道を自国で紹介したいというメールをもらったので相談する。既にアメリカでそういう展覧会をされたことがあるということで、掛け軸を送るのが一番やりやすいだろうとおっしゃってくれた。