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ジェイン・ジェイコブスの新訳

ジェーン・ジェイコブス(Jacobs, J)『アメリカ大都市の死と生』(1961)が山形浩生の新訳で鹿島出版会から昨年(2010)出版された。また旧約は前半二部だけであり今回は全編(四部)の訳である。全編一気に斜め読み。実は前勤めていた大学の先生が大好きでよく酒の肴にしていたけれどきちんと読むのは初めてである。始めて読むがそんなわけでデジャブである。なるほど60年代アメリカの大都市再開発を徹底的に糾弾した迫力が伝わる。しかし50年代のアメリカ都市は実はひどいスラム化で人口が減少しており、ジェイコブスの言うような主張が一般的だったわけではないということは知っておいてよい(と訳者解説が言っている)。であればなおさらジェイコブスの主張は凄みを増す。
夕方小林章『フォントのふしぎ』美術出版社2011を見ていた。素敵だなと思っていたロゴが結構碑文のフォントをまねている事を知る。しかも重要なのはフォントだけではなく字間にもあるようだ。
LOUIS VUITTON  L O U I S V U I T T O N
なんだか先週の疲れがたまり今日は眠い。長島有里枝のエッセイを持ってベッドへ。

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