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現代写真論

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●アンドレアス・グルスキー<シカゴ株式市場Ⅱ>1999
今日は朝から事務所。仕事モード。実施図のチェックを夕方まで行う。スタッフと打ち合わせして内容を伝える。その後先日届いたシャーロット・コットン大橋悦子・大木美智子訳『現代写真論―コンテンポラリーアートとしての写真のゆくえ』(2004)晶文社2010をぺらぺら眺める。著者は現代写真のコンテンツを8つに分類。
1) これがアートであるならば
2) 昔々
3) デッドパン
4) 重要なものとつまらないもの
5) ライフ
6) 歴史の瞬間
7) 再生と再編
8) フィジカル、マテリアル
デッドパンは無表情と言う意味で視覚的ドラマや誇張が全く見られないアート写真のことである。例えばアンドレアス・グルスキーや昔のホンマタカシがこれにあたる。僕はこの手の写真がとても好きである。一方「ライフ」は先日観た下薗さんの「きずな」のように写真に人間が滲み出るようなものである。荒木やティルマンスはこれになる。これも僕は大好きだ。デッドパンとライフは対極をいく。写真の客観性と主観性を突き詰めるということである。

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