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家族という幻想

午前中湘南ライナーで古賀へ向かう。車中千田有紀『日本型近代家族』勁草書房2011を読み始める。著者は上野千鶴子研究室一期生。なるほど上野の家族論を受け継ぐ匂いを感ずる。「美」とは近代の幻想(作られたもの)とはよく言われるが、「家族」もそれに近い。つまり我々は近代に作られた概念をアプリオリで自明なものと錯覚しているケースが多々あると言うことだ。美や家族に限らず、多くの疑いの無いと思われている概念は近代に作られた幻想であるケースが多い。そしてそうした自明性が有効な場合もあれば無効な場合もある。
午後事務所に戻り打ち合わせ、夕方大学。最初の製図。今日はガイダンスで非常勤の先生の自己紹介スライドを楽しむ。塩田さん、高橋堅さん、木島さん、宮さん、若松さん。熱の入った5人の建築家の話を連続して聞く。いろいろな建築があるものだ。いずれにしてもこんな豪華な顔触れで授業ができるのは都会の大学の特権である。

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