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3000ガル近かった

風呂でだいぶ前にいただいた五十嵐太郎編『見えない震災』みすず書房2006を読む。その中に都市計画家高山英華のこんな言葉があった「もっとも大切な予防的対策の大綱は、天災の起こるようなところに、高密度の人間社会を形成しないようにすること」それなのに日本はそういう場所に町ができる。日本に風水害が多いのは、干拓や埋め立ての土地に都市が形成されるからだそうだ。今回の災害も起こってみればこんな言葉がむなしく響く。さて耐震構造の歴史を読んでいくと1950年建築基準法が制定されたころは水平震度(地震時に構造物にかかる水平加速度の重力加速度に対する比)は0.2という想定だった。それが現在では単純に言うと「約0.1(100ガル)で壊れず、0.4(400ガル)で倒壊せず」という2段階設計になった。この基準の数字を一昨日構造の先生に聞いたのだが、聞き間違えたのかもしれない、妙に低い気がする。というのも一昨日の各地の加速度を見ると最高瞬間栗原市で2933ガル、大船渡市で991ガル、宮城県石巻市で675ガル、東京都千代田区で259ガルだという。ということは上の基準では栗原はもちろん、大船渡、石巻あたりでは限界をこえていた。倒壊である。東京はかろうじて損傷程度。基準ってこんなに低いのだろうか?それともこの地震が400年ぶりの大型地震であることを物語っているのか??

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コメント

坂牛先生、お久しぶりです。
たまたま上記のブログ見ました。
下記の建研の記録見てみて下さい。
http://smo.kenken.go.jp/ja/smreport/201103111446/
神戸地震以来日本各地に設置された加速度計は、感度が良すぎたり(?)、丘の上にあったりで、最大加速度は大きく出がちです。しかし、実際の建物の地下の加速度(建物に直接入るレベル)は、建研の記録でわかるようにそれほど大きくありません。大体、東北地方で300gal、関東で100gal程度です。
こんど機会があったら一杯やらなきゃね!西村も入れて。

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