雑木林に作る―子供と老人の融合
午前中事務所で雑務。年末は書かねばいけない書類が大量にある。一日じゃとても終わらないのだが、少しずつ手をつける。午後今度の仕事の共同設計者であるTさんと打ち合わせ。Tさんとはその昔SDレビューで入選した横浜博覧会住友館を設計した間柄。我々の設計案を持っていき説明。だいたいの方向性を決める。
敷地の奥に既に設計の終わっている老人の施設があり僕らの設計する子供の施設の中を通ってアプローチをさせようと考えた。果たして老人と子ともの融合は可能か?まるで学生の設計のようなべたなコンセプトだがクライアントもその気だから可能性を追い求めてみたい。
事務所に戻り長野のプロジェクトの敷地が少し大きくなったことをファックスで知る。それに合わせた修正案を考える。
夜父親の著書を読み始める。日本の資本主義はたかだか140年。有史以来人類はさまざまな経済システムを変化させてきたのに今なぜ矛盾を抱えながらこの経済システムを維持する必要があるのか?その必然性の希薄さから話は始まり、夏目漱石、宇宙の発生、物理学の法則まで登場し妙に説得力がある。