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長野マンションがらんどう

朝、学生3人とその友達がやってきて家財道具をすべて彼らに差し上げそのまま運び出してもらった。あげるのは申し訳ないようなものもあったがそういうものは捨てるようにお願いした。お掃除もしてもらい、すっかりきれいになった。
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●長野じゃよくある1Kの間取りである。このKが2畳くらいの不思議サイズ

大家さんと不動産屋さんが来るまで小一時間がらんどうの部屋で本を読む。のだが、、、寒くて寒くて凍えそうである。
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●そして1は畳敷きの小さな6畳間

立ち会いをしてもらい、鍵を返して敷金の清算をしてもらう。契約書に書いてある通り、クリーニング代と畳表の張り替え代を引いたら残りは3000円。敷金が無くなるようにできている。この寒いマンションにもう来る必要が無いと思うと嬉しいような少し寂しいような。
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●外観は結構堂々としている

夕方のアサマで東京へ。車中宇沢弘文の『社会的共通資本』を読み終える。彼の言う社会的共通資本は農村、都市、教育、医療、金融となるのだが、その中での農業行政に対する批判は少々考えさせられる。曰く農業行政の一番の間違いは農業を工業と同等な経済性を得られるものとして、一農家を一企業と同等な資本主義的効率性で競わせる考え方にある。そして農業を農の営みと呼び、これは人間が衣食住を満たすための基本的な営みなのだと指摘する。さらに自らの一高時代の経験より、都市居住者が農村居住者と交わることでいかに心を豊かにしていったかを訴えた。なるほど農村が農村のままではいかんそれが都市と交わる接点を作らないといけないと改めて思う。
事務所に戻り明日用の模型と図面を見る。少々修正を依頼して帰宅。

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