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読書して散歩して夕食の買い物をする。昨日読んでいた『イマココ』はロンドン大学のバートレットにあるいくつかの興味深い研究所の情報を教えてくれた。一つはUCL Space Syntax Laboratory。言語学の概念であるsyntaxと言う言葉を使って都市を分析しようという意図はもちろん、都市の構成と言語の構成が類似しているからである。このlaboratoryでは都市分析ソフトのシェアを行っている。3週間ほど確認に時間がかかるようだが大学教員は登録すればダウンロードできる。使ってないから分からないけれど、説明からすれば3次元のイソビスタの計測もできそうである。人は広がりのある方向を向くものであり、その方向の視界の容積を計算するソフトである。
ところでこうしてソフトをshareするのはもはや当たり前の感覚だが、コンピューター上以外でもshare感覚が当然の時代が来る(来ている、来た)ことを記したレイチェル・ボッツマン/ルー・ロジャース(Botsman, R / Rogers, R)小林弘人監修解説『SHARE-What`s Mine Is Yoursシェア―共有からビジネスを生み出す新戦略』NHK出版2010を風呂で眺めた。僕らが学生時代下宿をシェアするなんていう考え方はあり得ず、アメリカ行ったらそれが当たり前でその合理性に驚いた。今や日本でもシェアする学生が増えている。皆で使う。何度も使うというのは当たり前の時代である。