« どうやったら物を減らせるか | メイン | 言葉と建築 »

最期に聴く楽曲

事務所で打ち合わせ。作業。夕方SETENV入江君が来所。来年の研究室ホームページ作成の打ち合わせ。その後彼と一緒にMDRの新年会に顔を出す。光岡君、柄沢君、富井君など既知の皆さまにごあいさつ。毎年ご案内いただくが近所なのに(というか、だから)新年会に来たのは初めて。すごい料理とお酒にびっくり。今日はまだ仕事があるのでお茶で歓談。お暇しようとしたら、星野君、有山君、松原さん、松田さんなどなど知り合いが続々やってくる。玄関では鈴木明さんに遭遇。事務所に戻り打ち合わせ。帰宅後先日知り合いが送ってくれた米沢慧『自然死への道』朝日新書2011を通読。雑誌『選択』に3年半連載した死を見つめるエッセイをそのまま時系列に載せている。「2010年いのちのステージが変わった」と彼は言う。脳死問題、体外受精問題など、命の取り扱れ方が変わったということである。まだ実感は無いが確かにそうかもしれない。
そんなエッセイの中で著者がホスピスで問われた質問が印象的である。死ぬ時に聞く音楽は何がふさわしいかという質問である。質問者はバッハの「G線上のアリア」ヘンデルの「アレグロ・ジョコーソ」、パッフェルベルの「カノン」を挙げたそうだ。著者はそれにうまく答えられなかったという。僕ももちろんそんな問いに答えられるとは思えない。あなたの死にふさわしい曲はあっても「死」にふさわしい曲などないからである。ということはそんな曲は私にはわかるはずもない。
僕ならきっと最も若い時の最も記憶が凝縮された曲を選ぶであろう。コレルリのヴァイオリンソナタあたりがいいかもしれない。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://ofda.jp/lab/mt/mt-tb.cgi/4989

コメントを投稿