統計のウソ
事務所でスケッチを描いて模型を作ってもらい、そしてまたスケッチを描いて模型を作ってもらう。模型を作っている間ダレル・ハフ高木秀玄訳『統計でウソをつく法』講談社ブルーバックス1968を読む。昨日読んだ『社会調査のウソ』が言っていたことは殆どその原則がここに書かれている。どうもこの本インチキ統計処理の教科書のような本らしい。だいたい60年代の本が未だに丸善に平積みなのだから名誉ある定本であろう。サンプルに偏りがあるとか、平均値と称して中央値を使っているとか、グラフの尺度を変えて針小棒大にみせるとか、同時に起こっているから因果関係と言ってしまうとか。なんと馬鹿げた。と言いたいところだが、考えてみると学生たちは平気でこういうことをやり先生はついつい騙されてしまう。学生は悪意なくnaïveにこういうことをやってしまうから罪が軽いのかもしれないけれど、それを見破れなかったら先生は大罪である。気をつけないと。