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稲葉なおと『ゼロマイル』

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大学の同級生で作家となった稲葉なおとの『ゼロマイル』という単行本が最近小学館から文庫本になって売り出されたそうだ。しかも解説をあの重松清が書いているという。そこで新宿に行ったついでに紀伊国屋で買うことにした。小学館文庫のコーナーに行ってあいうえお順に並んだ作家名を目で追いかけた。あ行の最後にいるはずなのだが見つからない。コンピューター検索すると在庫ありと出てくるのでお店の人に聞いた。すると書架を探すでもなくこれですかと手にとって渡してくれた。なんと平積みではないか。すごい。驚き。えらい。そばのカフェで小一時間読んでみる。おおおお面白い。彼は物書きであると同時に写真家でもあり、その写真家としての自分の内面と家族への愛が重なって描かれている。
重松さんの解説にこんなことが書かれている。この小説は写真家の父と小学校2年生の息子がマイアミを旅する話なのだが、親と息子の二人旅は父親ならだれもが夢見ることであり、そして多くはそのチャンスを逃す。だからこそこうして小説の題材として魅力的なのだと。そして娘しかいない父(重松さんも僕もそうである)にとっては見果てぬ夢というわけである。そうである。こんな小さなかわいい息子がいたらなあと思うことしきり。

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コメント

はじめまして。
ひろ009と申します。

稲葉なおとさんの本は素晴らしいですね。
私は建築好きであり我が家には息子が2人いるので、この本には感ずるところが多かったです。以前、単行本を読み、久々に文庫本を再読して感動を新たにしました。
ロードノベルであり、息子の成長物語であると思っていたのですが、親子の絆の物語であると共に2人の成長物語でしたね。

重松清さんが書かれているように、我が家では(我が家でも)幼い息子(たち)との旅の機会を逃してしまったのです。


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