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仕事は何のためにするのか?

年末年始は好き勝手に過ごしていたので、今日はプロジェクトの資料読んだり、学生の梗概チェックしたり、仕事モードに頭を切り替え中。夕方風呂に入りながら上野千鶴子、辻本清美『世代間連帯』岩波新書2009を読む。年収300万というのが妥当な数字だと言わんばかりの二人の論調。上野は言う「年収三00万だと「それじゃ、結婚もできないし、子供も持てない」という人がいますが、そんなことを言うのは、たいがい男。自分ひとりで家族を養おうと思わずに、同じ年収水準の女性と結婚して共働きすれば、合わせて六00万になる、、、」この上野の言うことは至極もっとも。少なくとも設計やりたいなんて言う人は男も女もこう考えないと話にならない。でも疑問を抱く人も多かろう。僕も大学で就職の相談など受けているとそう思うときがある。金を右から左に動かして3000万稼ぐ人と殆ど同じような家庭環境で、同じような教育を受けたのに、たまたま選んだ職業がマックのバイトより儲からないなんてどいうことだと感じる。でも10倍稼いでいる人が10倍幸福かと言うとそんなことはないのである。本当に幸せで本当に楽しいということは何なのか若い人にはなかなか分からない。そしてみな早まってつまらぬ会社でつまらぬことをする。お金などそんなつまらぬことの代償にはならないのに。

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