北村movementを楽しむ
北村明子さんのダンスを見にかみさんと鎌倉近代美術館へ。鶴岡八幡宮はすごい人出。参道が動けない。着いたのが2時40分。3時までHITO展を見る。ムサビ名誉教授の麻生三郎という素敵な画家を知る。ペンのラインと色が好みだ。3時ころ1階の彫刻室で最初のダンスが始まる。北村さんとインドネシアのマルチナス・ミロト氏の対話的なダンスである。崩れ落ちるような、体を不自然に捻るような、そんな北村movementが随所に表れていた。対話といいつつミロト氏のジャワ的な動きはむしろ北村さんの動きを無視し意図的に勝手に動いているようにも見える。それに対してそれを追いかけるようなあるいは先回りするような北村さんの動きが興味深い。第二部は場所を少し変えて大谷石の壁に映像を映しながらその前で行われる。ミロト氏はジャワの踊りを始め何事かインドネシア語で語り始める。北村さんはインドネシア語は分からないと言いながら日本語で今回のダンスの作成プロセスを語り始める。このインドネシア語と日本語の語りがどんな関係にあるのか見ているものは分からない。謎かけのようである。その関係が三部の踊りにも現れる。一体二人の動きには関係があるのかそんなことはどうでもよいことなのか。
会場で研究室のOB山田君に会った。9月からシリアに留学するとのこと。頑張れよ!鶴岡八幡を回りあんみつ食べて帰宅。車中上野千鶴子の以前読んだ『おひとりさまの老後』をぺらぺらめくる。『世代間連帯』で何度も登場した本なので来る時本棚から抜き出してきた。これを読むと、やはり未婚でいるのはその人の生き方の選択。それをどうのこうの言いたくはない。その中で無縁社会を回避するにはどうするべきか?と考えるの筋である。