冷たい雨
東京は霏々として冷たい雨が降り続く。午前中事務所で打ち合わせ。飯を食って東京駅で新書を二冊買い込みアサマに乗る。高崎を越えるころから雲が開け夕日が空を赤く染める。駅で買った海部俊樹『政治とカネ』新潮新書2010を斜め読み。昨日見た週刊誌に紹介されていた。政治家の書く本などあほくさくて滅多に読まない。しかしこの本は彼が政界で生きたありのままを書いてあるということなので読んでみた。確かに生生しい数字が羅列されていたがそれを除けばあまりどうということはない。夕方大学で4月から僕の学生を受け入れてくれる先生に学生とご挨拶。研究テーマなどの打ち合わせ。夜研究室で立岩真也『自由の平等―簡単で別な姿の世界』岩波書店2004を読む。リバタリアニズム批判である。自らも時としてリバタリアンに傾斜する。しかし理性的にそれを制止するのである。心底リバタリア二ズムを否定できる心地よい考え方があるのなら傾聴に値する。