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文節の並べ方

作品選奨の審査にお昼ころ出かける。地下鉄駅から地図を頼りに歩く。下町ビル街に突如桜並木が現れた。建物は桜に面しそれを愛でるように設計されていた。ベテラン建築家による手慣れた作法だ。見終わって銀座に出る。BLDギャラリーで辰野登恵子個展を見る。箱や本棚が画面からはみ出るようにつながる。どうも僕はオールオーバーな構図に弱い。そして色がいい。ピンクと薄い紫が何とも言えない。京橋のほうへ歩き小山登美夫ギャラリーで池田亮二展をのぞく。前にも見たことがあるようなデジタル映像とスティルの作品。伊東屋でシャープペンを一本買ってホコテンを歩く。途中教文館で平積みになっていた野内良三『日本語作文術』中公新書2010を買う。谷崎や横溝という大家に赤を入れているのが小気味いい。加えて文節の並べ方の説明に合点が行く。日本は述語を最後に置くことを除けば文節の順序に規則はない。しかし長い文節から並べるのが読み易さの原則だという。そうやって並べかえると読みにくい文章は確かに読みやすくなる。四ッ谷に戻り、本を読みながらジムで自転車。

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