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メトニミー

朝一で輪読ゼミ。今日の本は三中信宏の『分類思考の世界』講談社現代新書2009 著者は進化生物学者。分類の元祖は生物学ではあるが、生物以外でも分類は必ずやある。分類をしない学問など聞いたことはない。いや学問と言わず生きていくために分類はなくてはならないものである。建築の世界だって分類は日常茶飯事である。およそ分類をしない論文など見たことはない。意匠に至っては事象の分類が学問であるかのごとくである。その価値をうんぬんする気は無いが分類せずして僕等は頭を整理できないのだから仕方ない。ところで分類の方法論の一つの概念に換喩メトニミーがある。モノの一部で全体を表す修辞法である。青い目で西洋人。鳥居で神社などを表す事を言う。建築でも全ての作品に一貫した特性を持っている建築家はメトニミーで言い表せるものである。でもそう言う人は常にその方法論を変えないということでもありちょっとつまらない人かも知れない。午後製図のエスキス。さあ今日で終わり。講評会まで頑張って欲しい。去年を追いこせ。夕食をとって雑用を片付け帰宅。

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