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バスクを歩く

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昨晩は時差のせいかあまり眠れず、そのまま朝5時ころ宿を出てタクシーで空港へ。空港はだれの設計だろうか?湾曲した構造に木の板が丁寧に張りついている。ビルバオまで1時間。ビルバオ空港は確かカルトラーバの設計。空港もいいが駐車場が半分地中に埋め、見える部分のスクリーンに一工夫されていて見事だった。ビルバオ空港からバスでサンセバスチャンへ向かう。あいにくの天気でビスケー湾は高波。そこにラファエル・モネオのガラスのホールが突如現れた。この潮風を肌で感じると、ガラスで覆う気持ちが実感できる。風雪(いや潮風に)に十分耐えている。バールで魚やタコのつまみで(ビールと行きたいところだが)パンとコーヒー。昨晩から食わず飲まずだったがやっと胃袋が満たされた。昼のバスでビルバオへ。グッゲンハイムは想像に近いものだった。それはビルバオ河畔に置かれた巨大彫刻だった。もちろんこの勇姿は周辺のコンテクストからとんでもなく浮いているのだが彫刻だと思うとすんなり受け入れられる。彫刻は周囲からきつ立することの方が普通なのだから。カルトラバの橋、フォスターの地下鉄を通りビルバオ美術館でバスク地方の二人の彫刻家オテイザとチリダの作品を見る。この二人はとても素敵だった。バスクの血がどのようなものなのか、一冊の本を読んだくらいでとても理解は出来ないが、純潔を守り抜いた彼らの血がここに現れているのだろうか?帰りの飛行機まで時間があるのでビルバオ河畔を歩いていると無骨な鉄の橋を見つけた。いやコレはなかなかいい。ビルバオの最優秀賞である。マドリードに戻り明日のレクチャーの打ち合わせ。

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