シザとカルトラバに衝撃
今日は今まで世界の建築見てきて一番衝撃的な日だったかもしれないな。そう言うとちょっと大げさかもしれないけれど、別に衝撃的だから、それに強く影響されるという意味ではないし、心底惚れたという意味でもない。つまり、これまで見てきた建築は事前情報による予想の中に概ね入っていたのだけれど、今日見た二つの建築は予想を絶するものだったということだ。ああ!建築ってここまで行ってしまうんだという衝撃である。
カルトラバは写真で知っている範囲では大して気になる人ではなかったのだが、本物見るとすごいよな。ブエノスアイレスの橋もそうだった。しかし今回のオリエント駅はそれを超えている。複雑な機能がとんでもない形の連続でパズルのように噛み合っている。そしてとにかくでかい。シーザのリスボン博ポルトガルパビリオンの例のRCのサスペンド屋根も予想をはるかに上回り全然体感スケールが大きいのだ!!この二つはほとんど隣り合って建っており、そしてその巨大スケールが噛み合っている。。こういうのをついオーバースケールって言ってしまいそうだが、そうてはない。オーバースケールってスケールが間違って大きくてちょっと不快っていう感じだけれど、このふたつはまったくそういう感覚にならない。ヨーロッパの人って大きいスケールを心地よく作れるのだということが今日分かった。これは広場のスケールを伝統として持っているこちらの人に染みついているものなんじゃないかな?日本人は難しいよね。実際問題こんなスケールは日本の都市構造では生まれようがないのだけれど。がんばってやってみたお台場なんてひどいものだ。身体的に広場のスケール持ってない役所(といってもその内実は日建かもしれないが)が作り出しているのだから。リスボンイクスポの跡地は実に大小のスケールが人に心地よくできているのにはびっくりした(小さいスケールも連続的にあるのだ)。さてヨーロッパ行ってそんなカミロジッテみたいなこと言ってどうするの?って怒られそうだけれど、そんなスケール感さえ持ってない僕ら日本人は可哀そうだ。いや日本人なんて言わず結構自分が哀れに感じられた。