防衛省の塔
いつも6時以降は寝てられないのに今日は10時まで寝坊できた。実に快適。朝食をとって小谷野敦の『日本文化論のインチキ』を読み続ける。日本文化論にこだわらず、日本の内外を問わず、また学のジャンルを問わず、学問的根拠が希薄と思われる論が挙げられては落とされる。ヘーゲル、マックスウェーバー、ユング、河合準雄、岸田秀などなど。確かに少なからず思っていることを「どうどうと言ってくれてありがとう」と思う一方、読んだことも無いものはよく分からないし、人間ひどい部分だけではないわけで、一刀両断で切り捨てるのもどうかなと思う。この著者はその生い立ちやら自己紹介を読んでいるとかなり曲がりくねった性格のようで、だからこういう語り口になるのだろうかと穿った見方をしてしまう。飽きたので木田元・計見一男『精神の哲学・肉体の哲学―形而上学的思考から自然的思考へ』講談社2010を読み始める。夕方陽も落ちかけた頃、かみさんとジェクサーに汗を流しに出かけたらお盆休みだった。仕方がないので家に戻りズボンだけ履き替えてジョギング。20分もしたら汗が噴き出てきた。須賀神社を回って帰宅。風呂につかる。湯上りにテラスで風にあたる。防衛省のタワーが見える。あれがこちら側に倒れてくると、ちょうど僕の住んでいるマンションが潰れるだろうなあといつも思う。加えて、どうしてあんなごっつい塔を建物の上にのせるのか不思議。建物内にごっつい構造が現れてかなり使い勝手を制限されるだろうに。それでもこのほうが経済的ということか?