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宮本忠長の名作を壊さないで欲しい

午前中市民会館の建設委員会で市役所へ。敷地が二転三転している。規模の割に敷地が狭い。ホワイエや前面広場が狭く人の流れが心配である。それに対する市の明確な答えが出てこない。基本構想程度のざっくりした絵では見極めがつかない、もう少し精度の高い絵を描いてみてから敷地の確定をした方がよい気がするのだが、市はスケジュール優先で進もうとする。まあそもそも何故市民会館を建て替える必要があるのかというところから議論してほしいのだが、その議論が既に終わったところで僕はこの委員会に入れられた。市民会館の建て替え話は市役所の建て替え話に端を発する。長野の市役所は2棟あり旧館は耐震以前の建物であり、市は合併特例債を使ってこれを建て替えたいのである。そのために市役所に隣接する宮本忠長がの名作である市民会館を敷地とし、まず市民会館をどこかに造り、次に市民会館を解体し市庁舎を作る玉つきをしようとしているのである。この建物はレンガ造り、コンクリート折板屋根。複雑なPCスクリーンファサードの哀愁漂う外観である。金がかかっても修復して使う価値のある建物だと僕は思う。また比較的多くの人がそう思っているように思うのだが。午後駅前商店会の方が町づくりの相談に来られた。東京以外の全ての町は中心市街地の空洞化に嘆いている。空いた店を作り替えて町人文化会館を作り人を集めようという企画である。その後ゼミ。お盆前最後。夕方終わって学科全教員で夕食。学科の未来の姿を語ろうという会だったが、ただの飲み会に終わってしまった。

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