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地域社会圏


午前中テラスの掃除をした。植木鉢を移動して、落ち葉を拾い洗剤をかけてデッキブラシでこする。タイルに染み込んだ汚れはなかなか落ちないのだが表面の土は大分落ちた。汗だくになったので風呂に浸かる。午後山本理顕他『地域社会圏モデル』INAX出版2010を読む。山本さんの主張は一貫して「一家族=一住宅は日本社会が犯してきた大きな間違いである」というもの。先日社会学者の祐成氏を建築学科に招いた時に保田窪団地調査の話があった。保田窪は隣近所の気配が分かりやすく出来ている。よってプライバシーが低く評判が悪い。しかしここで祐成氏はプライバシーが高い団地における老人の孤独死をとりあげ、もし隣近所の気配が分かれば孤独死は防げたはずだと主張した。住宅の性能と住まいの豊かさは比例しないというのが祐成氏のその時の結論である。確かに昨今高齢化社会において一住宅=一家族は意味を持たないだろう。ではそこに現れるのは何なのか??そこで提案されている地域社会圏モデルは興味深い。陽が沈むころ近くに買い物。明日のお客さん用の食材を買い込む。

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