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センセイの書斎

朝一で塩山。130枚の図面の納図。と言えば聞こえがいいが、まだ全図面ができたわけではない。10枚くらいは未完だが、その全貌は図面リストでお知らせしながら、120枚くらいをざっと説明。見せた図面の半分くらいは既に説明されているものだが、全部で4時間くらいかかる。終って山梨県庁に東工大の同級生を尋ねる。彼は平井研を出て地元の県庁に勤めた。既にかなり前に主事をとって今はけっこうな身分である。入札の仕組みやら、山梨の建設物価やらいろいろ教えてもらう。それにしてもこの県庁の老朽化はひどいものだ。こんな役所を見たのはその昔の都庁以来である。耐震補強されているだろうか?
今日の打合せ内容を伝えるべく東京へ戻る。車中内澤旬子『センセイの書斎』幻戯書房2006を読む。上野千鶴子のエッセイで紹介されていた本である。イラストレーターの著者が31人の作家、学者、翻訳家、デザイナー、建築家などの書斎を訪れ、それを妹尾河童の如く見下ろしパースで描いたものである。その中にもちろん上野千鶴子もいる。養老孟司、金田一晴彦、清水徹、石山修武、小林康夫などなど。それにしても上野の研究室の本棚はすごいね。本が手前から奥に3列に並んでいる。2列に並ぶのさえ僕は嫌だが3列である。これで後ろ側の本が死滅しないのかというと、大丈夫なのだそうだ。基本的に著者別五十音順に配列されており、3列目まで思い出せるようである。確かに著者別にすると頭の中にはあの本があったはずだと思い出させる何かが残っているようにも思える。ただしこのシステムは常時学生バイトを入れて本の整理をさせて成立しているようで、そんな費用を捻出できない僕には無理な話だし、そんなにたくさん本ないからその必要もないかも。

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