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強い女

朝から市のデザイン専門部会。部会長は宮本忠長さん。この部会は景観重要建造物の改修図面のチェックなどを行っていたのだが、今年度からは、13メートル以上の公共建築に対して、設計段階でコメントするという役割を担った。本日はその仕事で新たにできる二つの小学校の審議。マイクロバスで敷地に行って図面を見ながらコメントした。竣工後40年の小学校の改築。デザイン的コメントはさておき、40年で建て替えと聞いて自分の大学を思い返す。信大工学部では40年選手の建物などざらである。マスタープランを作ったから、全キャンパスの全建物の年齢は知っている。先日も40年たった土木の建物が耐震補強して内外装をやり直した。結構綺麗に蘇っている。改築せずにそう言う方法もあろうかと思うのだが、、、、小中には予算がつくということか?午後製図第五のエスキス。夕方のアサマで戻る。駅で買ったAERAに2010年秋冬コレクションの話が出ていた。今年のショーではがりがり拒食症モデルはもういなくて、アラサーくらいの豊かな女性の出番だそうだ。というのもデザインが少しクラシックだったりするかららしい。プラダのテーマは「クラシック・フューチャー」20年代のシルエットを90年代にかぶせ更に10年代へとつなげると言うもの。建築でそれをやると四角い豆腐を、さらにミニマルにそぎ落として、それに味付けするとういところか?ルイ・ヴィトンは「バック・トゥ・フェミニン」というテーマでフィナーレのモデルはエル・マクファーレン46歳である。最近デザイナーの口から出てくるのは「女性はパワフルではなくストロング」だそうだ。パワーは権威でストロングは内面から湧き出る力とのこと。大学のデザイン論で、建築を親父的建築とおふくろ的建築に分けてこれからの建築は強いオフクロとだいぶ前から言っているのだが、ストロングウーマンには我が意を得たりである。コムデギャルソンの強い女はカッコイイ。例のこぶ服の変形で体中に内臓がくっついているようなえぐいデザインである。これは文字通り人間の内面である。言われないと気づかないが言われるとぎょっとする。


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