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ポスト消費社会の生産性とは

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早稲田大学文化構想学部 学生撮影 

午前中早稲田の演習。今日は学生のプレゼン。全二回の講義(男性性⇔女性性、永遠性⇔消費性)をもとに自ら建築写真をとってきて批評せよと言うもの。結構刺激的だった。永遠性が現代社会に求められる価値ではないとして、消費社会を脱却した今、求められている建築の質として「生産性」という概念を提示した学生がいた。彼女はセルフビルトの工房を撮影してきた。それは住人の生産能力が形となったものだが、その質が訪れた人の想像力をかきたてる(生産する)のだと言う。なるほど面白い。セルフビルドが消費社会以降の建築の新たな方向性の一つというのはまあよくある話として、そこには作る側だけではなく、受容する側にも生産というベクトルを生み出しているのだと言う解釈が気に入った。こういう生産性は真の象徴性と言い換えることもできるように思う。
また廃墟の中に永遠性と消費性のアンビバレントな価値が内在しているのではないかという仮説もユニークだった。たかだか10分のプレゼンなのだが、されど10分。オリジナルな掴み(つかみ)のあるプレゼンは光っている。
午後事務所で新たに納品された大判プリンターと大格闘。おいおいまともに動け。ロール紙のフィーダーがいかれているのかもしれない。

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