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金箱さんの構造の本はお勧め!

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朝一で修論ゼミ。今年のm2は二人アルゼンチンに留学したので4人と少なく少々楽である。「動物と植物」「コンヴァージョン」「巣」「視覚」とテーマは面白いけれどどう発展するだろうか?午後4年生の製図。受講者が少ない。もう少し積極的にやって欲しいのだが。夕方のアサマで長野に打ち合わせに来ていた金箱さんと一緒に帰る。金箱さんの新刊を頂く。タイトルは『構造計画の原理と実践』(建築技術2010)。金箱さん曰く、これまでの構造設計の書は普遍的原理をとうとうと述べるか、極端に数値的なもので数式が連続するかに偏っている。そこで普遍的原理と個別的な実践を常に平行的に解説する本を書きたかったそうだ。確かに内容をみると様々な構造的手法が全て実例(しかも全て金箱さんの設計した)とともに解説されている。構造の個別性が重要であるというのは裏返せば、普遍的原理だけでは解決しない問題が多々あり、その場その場で判断していかなければいけないことが重要であるということだ。この本は僕が知るなかでは最も一般構造的であり、それでいて感覚的なだけに終わっていない本だと思う。初めて構造の本をきちんと読んでみようかという気にさせてくれた(読むぞ!)。4年の製図の教科書にはぴったりである。ぜひ皆さんご一読を。

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