テレビ
10時から研究生のT君とコンペの打ち合わせ。既存建物の皮を剥ぐようなイメージとそこに空けられた開口部が視界を大きく展開してくれそうである。既にできている材料をA1にレイアウトしてみる。あいたところに構造、設備、採光、セキュリティ計画などを作り張りこむ。大きな方向はほぼ固まった。あとはモケイ写真がどれだけ訴求力をもって撮れるかにかかっている。しかしキュリティ計画なんて聞いてくるってなんのためなのだろう?遅めの昼食を食べてから、もう一つのコンぺのスケッチを進める。夕刻研究室を出ようとすると院生がポートフォリオを見せてくれた(見てくれと頼まれた)うーんものの配置はいいのだが、内容の濃いところ薄いところの差が多すぎるのと色味に流れがない。夕方の(結局この時間)アサマに乗り昨日から読み続けていた真山仁『虚像の砦』講談社2007を読み続ける。最後の護送船団と言われる(なんてこの小説を読むまで知らなかったけれど)テレビ局の裏を暴くものである。ついに四谷までに読み終らず、駅ビルのベンチに座って読み切る。帰宅後面白いよと皆に進めると「真山仁ってハゲタカの人でしょ?」と言われ調べるとなるほどそうであった。元読売の記者だけあってなかなかしっかり調べてあるように思われた。まあとにかく面白い。のだが、これを読むともうテレビは嘘八百で見る気が失せるし、そこでの政治家の発言なんて余りに空しく響きそうである。