留学生
午前中、留学生試験。12名の受験者がいて数名が受かるのだから狭き門である。事前に多くの資料をもらいつぶさにチェックはするものの、外国の成績表の持つ意味やそれがどの程度の学力を担保するのか判断するのは難しい。幸い、留学生はすべて日本で行われる日本語、科学、物理、数学の試験結果を提出しなければならないので、それを持ってやっと客観的評価ができる。しかし留学生の場合学力以前の問題でつまずくケースが多い。経済的なバックアップの問題である。彼らは親からの自立精神が日本人より高く、それはそれでよいのだが、語学ハンディがあるから日本人の倍勉強してやっとついてこられる。その状況でバイトに追われると、講義には着いていけず、お金はなく、大学に来られなくなってしまうのである。
午後しばらく雑用書類を作り、原稿に必要なメモをとり夕方大学を出る。アサマ車中はゴンブリッチを読み続ける。東京駅で久しぶりに丸善により本を物色、宅配する。事務所に戻り、ほぼ完成した模型を見る。結構面白い。夜は旧友との新年会。