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2010 おめでとう

2010年元旦。皆さまあけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。クライアントの皆さま、昨年はいろいろありがとうございました。大学の先輩、同僚、後輩の教職員の皆さま、今年も楽しくやりましょう。研究室の学生諸君、あと少し悔いの残らぬように全力を尽くしてください。事務所のみなさん、今年もいい作品を作るべく頑張りましょう。そして友達の皆さま、今年もまた機会あればお会いいたしましょう。

10時ころ、家族でブランチのような雑煮を食べ、ワインを一口。賀状をマンション、事務所のポストから回収。今年の正月は暖かい。ジャック・アタリ華山紘一監訳『図説「愛」の歴史』原書房2009を読む。こういう本をジャック・アタリが書くというのが信じられない。この人は経済学者だと思っていたのに何者だ?『〇〇の歴史』成る本を年末数冊買った。今まであまり足を踏み込んだことのない丸善の西洋史コーナーの本である。いずれも図版が多く楽しい。この本は昆虫の愛、つまりは交尾の方法やその頻度等に始まり、人間に移り一妻多夫制、一夫多妻制へと世界中の写真を示しながら進む。今でも全世界人口の1%が一妻多夫制だという。チベットには特に多いそうだ。一方世界の45カ国が一夫多妻を認めている。それもすべてがイスラムではないそうだ。フランスには一夫多妻の家庭が3万世帯ありその大部分はアフリカのマンデ族出身だそうだ。一夫一婦制を厳格に決めて性をスキャンダルとしたのはつい最近(?)。キリスト教の教義によるものであると書かれている。そして現在世界の大部分はその道徳観で動いているのだろうが、この本そして昨日の同性愛の本が示す通り、その教義(道徳)からこぼれ落ちる社会、や集団や、人々はいくらでもいるのである。そして多分世界はますます性に対しある意味寛容になるであろうし、とは言え決してこのキリスト教的倫理観がドラスティック崩れることもないように思う。昨日書いたようにイタチゴッコが果てしなく続くのではなかろうか?夕方家族でちょっと出かけ映画を一本見て帰る。知らなかったが毎月1日は入場料が1000円。これはお得だ。

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