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小春日和

昨日の雨とは打って変わっていい天気。ジョギンングしてオペラシティに行く。パントンの展覧会を見るつもりだったが、行ったらICCでもコープヒンメルブラウなどやっていていたのでまとめて全部見た。http://ofda.jp/column/。パントンの次の展覧会予定がセシル・バルモント。オープニングのレクチャーチケットを買ったのだがその日はセンター試験の監督で行けないことが後で分かった。ショック。今日は12月だが17度あり日差しも強い小春日和。新宿御苑の緑がまぶしい。たっぷり汗をかき帰宅後のシャワーが爽快。家族とランチをとりながら、レートショウの映画を誘ったが今日は家にいたいと断られた。
先日丸善から届いた本をはじから斜め読み。昨日来これと思った本以外は時間をかけないようにと心に誓う。原田泰『日本はなぜ貧しい人が多いのか』新潮選書2009。新潮選書は当たり外れが多い。この本もまあ興味深いが所詮それまで書いた原稿の寄せ集めなのでエッセイ集の域を出ない。著者は日本の地方の貧困を指摘したうえでその原因を探る。彼の指摘する格差原因の中で最もリアリティを感じるのは夫婦が共稼ぎするかどうかである。これは顕著である。年収が下手すると倍である。そしてこういう夫婦に限って子供を作らなかったりする。こうなると夫婦の可処分所得は夫だけ働き子供が二人の家族に比べると4倍くらいの差になる。本書掲載の統計値だと、40代より上の年齢層の夫婦では旦那の給与が上がれば妻は働かない傾向があるのだが、30代では逆で旦那の給与が上がると妻の働く率も上がるのである。これってつまり高学歴者は高学歴者とくっつくと言うことである。そしてこういう夫婦は地方に住む確立が低い。なぜなら地方に高学歴女性が高給で働く仕事が無いからだそうである。こうなると今後所得水準の高い世帯はますます都市に移動し、地方の貧困率が上がる可能性が高い。一体これはどうしたらいいものだろうか?
吉村仁『強い者は生き残れない―環境から考える新しい進化論』新潮選書2009。この本はタイトルがスポーツ新聞のようである。強い者は生き残れないという表現はおかしいのではなかろうか?強い者が必ずしも生き残るとは限らないというのが正確な書き方だと思う。八代嘉美『ips細胞』平凡新書2008を読み始める。評判の本だけあってこれはなかなか面白そうだが途中で夕飯。また明日。

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