寒い
午前中会議、午後ゼミ。論文組はかつてのそれとは違い、ある程度の骨格を先輩たちが作ってきてくれたせいか、なんとなく安心して見てられる。設計組はさてどうなるか?まあお手並み拝見だ。ゼミが終って建物の外に出ると気温が急激に下がっている、その上雨である。なんだか昨日から降られる、自転車で駅にたどり着いた時にはもう本当に全身凍りそうである。寒いのは苦手。駅前の電光掲示板の温度計は4℃である。手先など新幹線に乗ってから30分は感覚がもとに戻らない。車中『知識の哲学』を読み続ける。「知る」ということをこれだけ厳密に語ることの理由の一つが「懐疑論」へ対抗するためだという。そこで話は懐疑論で有名なデカルトの『省察』に進む。著者は哲学書を一冊勧めるなら『省察』だという。まあこの人ならそうなろう(と勘繰ってはいけないのかもしれないが)。しかしこの解説はなかなか面白い。何が面白いかと言うと、デカルトが何故ここでこう疑ったのか、ということを逐一説明してくれているから。東京に着いたが東京も結構寒い。いよいよ冬か?