ブエノス・アイレスの街並み
エセイサ空港に9時半に到着。アメリカとはうって変わって入国はスムース。迎えに来てくれた喜納リカルドさんとすぐに会えてホテルへ。時差をうまく解消できなかったせいで体が浮いているような感じである。その上乾燥した飛行機に24時間缶詰にされていたために喉がひりひりする。
ブエノス・アイレスの街並みはパリのようでもありバルセロナのようでもある。しかし少し違うのは新旧がごっちゃ混ぜになりながら壁を共有して建っている点。喜納さんの説明だと、共有する壁は30センチと決まっていてそれぞれが15センチずつの持ち分。もし隣に建物がない場合は30センチの壁で建てておいて、以後に新しく隣接して建てる建物は、その壁をはつって自らの構造体をその中に15センチ分埋め込むのだそうだ。この新旧あるいは玉石混淆の建て方は独特の街のイメージを作っているように思える。
今日やっと開幕の準備が整った展覧会場を覗きホテルに戻る。3時に部屋に入れると言っていたのにしばらく待たされた。そしたら、申し訳ないのでと言ってペントハウスの部屋にアップグレードしてくれた。なんとメゾネット。のどの痛みがひどかったが、イソジンでうがいをしていたら少し良くなる。風邪薬を飲んで洗濯してベッドにもぐりこむ。
夜はタンゴショー。典型的なツーリストプレースである。タンゴもすごいが、ガウチョ(アルゼンチンの牧童)の踊りが迫力である。ラテンアメリカの原住民はもともとアジアからやってきたわけで、顔つきは日本人によく似ている人も多い。