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サマーウォーズ

すっかり秋風になった。例年の残暑を今年は感じない。今日は家にいてブエノスアイレスの地図と睨めっこ。何を見るか地図にプロット。近郊にはアルゼンチン唯一つのコルビュジエの住宅Casa Curuchetがある。南半球の風土にコルビュジエの白い繊細な建物がどう映るのか見てみたい。
ベエネディクト・アンダーソン(Anderson, B)白石隆、さや訳『想像の共同体』書籍工房早山(1983)2007を読み始めた。近代以降のナショナリズムが醸造されるメカニズムについて書かれた古典と言われるが、僕の興味は、国家意識が芽生えるメカニズムをローカル文化醸造のメカニズムに重ねて理解するところにある。まあ勝手な仮定だけれど。夕方新宿に新しくできたシネコンで家族とおちあう。このシネコンは映画館が9個あり、収容人数約2000人。ヒルズとほぼ同規模だが。隣駅だから近くて便利。昼を食べていた時「サマーウォーズ」を話題にしたら、なんとなくじゃあ見る?ということになった。この映画を見ながらふと村上春樹木の『ねじまき鳥クロニクル』を思い出した。ローカルな出来事とグローバルなシステムの並走という構図の類似性が感じられたから。ねじまき鳥はそれほど明確ではなかったけれど、東京とはいえどもとてもヴァナキュラーなどこかと井戸から繋がる世界のどこかが並走していたように記憶する。サマーウォーズはもちろんヴァーチャルでグローバルなozシステムと長野県上田が繋がっていた。
グローバルな話題だけでもちょっとつらいし、ローカルだけでも元気が出ない。足して二で割るのが今のトレンドだろうか?それにしても満席の映画館を久しぶりに見た。娘も前作(時をかける少女)より面白いと興奮気味。

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