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ダメな国?

朝一のアサマで大学へ、午前中の会議に出席。5キャンパスをテレビでつないだテレビ会議である。これをやると信州タコ足大学を実感する。午後は市役所で駅前整備検討委員会へ。この手の市の整備にはだいたいコンサルがくっついているものだが、見ると市側の席の後ろに知った顔。昔の先輩後輩。バスバースがたくさん欲しいバス会社とタクシーバースがたくさん欲しいタクシー協会と広場がたくさん欲しい市民。しかし駅前の面積は限られている。ペデデッキを可能な限りたくさん欲しい地元商店会とペデデッキは景観上邪魔という有識者と。まあ、真っ向からいろいろな意見が対立し議長も大変である。自分も意見を言いながら、それを調停するようなデッキプランが思い浮かぶ。委員会終了後、それとなくコンサルI君に「こんなのどう?」と見せてから会場を後にする。
帰りのアサマで『逆さまの地球儀』を読み続ける。ラテンアメリカについて書かれた本であるが、要は日本人を含めて北半球の人間は南半球を地球の裏であるかのごとく思っているが、どっちが裏ということはないという視点で書かれた本である。アルゼンチンの説明は今まで読んだダメな国アルゼンチンの見方を少し変えてくれる。経済危機が起ころうが、ダメだと言われようが、かの国の国民は実に豊かであると。誰が何と言おうとマイペースで幸福である。ただし甘えがあるのでなかなか世界的には認められない。野球でいえば阪神タイガースのようなものだという。そう言われると何となく了解。なるほどそういう国か。しかし依然読んだ『グローバル定常型社会』の著者広井良典によればこういう国は小地域自給モデルの国として世界市場とは関係なく、豊かにマイペースで存続していければそれに越したことがないようにも思う。事務所に戻り明日の資料を確認。

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