経験外
10時ころクライアントから電話、金曜日に向けて作っていた案のどんでん返し的修正の依頼。「2~3階にあるものを1階に下ろし、1階にあるものを3階にした方がいいと思う」と言うのである。座長を務めるキャンパス計画の会議が迫り、5分で電話を切ったが、会議中新たなプランが頭の中を彷徨う。まあその方が正しいのかもしれない。経験量が違うからその意見を客観的に判断することができない。言われたことを否定する材料はまったくない。新しいビルディングタイプはいつもこうである。急いで東京に電話、要望の概略を説明する。そして会議が終わって事務所に戻る。判断不能だからそれをやるしかないのだが、2ヶ月かけて作ってきたその図面を金曜日クライアントは県庁に出す予定だった。それを二日で大幅に直してそんなものを役所に出していいものやら?これも経験外のことである。
今日は午後長野の高校で講義をする予定(とスケジュール表に書いて)だったのだが、一緒に行く予定の学生に「それは木曜日ですよ」と言われ、東京に戻り夜出席する予定のマンションの理事会の部屋に行ったら管理人さんに「それは明日ですよ」と言われた。二つの予定はともに一日ずれて書かれていた。こんなことなら東京に帰ってこなければよかった。明日朝また長野に行かねばならないなんて。