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伊勢へ針路変更

上野国博に伊勢神宮展を見に行った。かみさんに連れて行かれた。今日は曇りだが上野の美術館たちは西洋美術館以外少しずつ駅から遠い。着いたらもうくたびれた。展覧会は式年遷宮ごとに作り変えられる御神宝がメインだった。そうした神の品々は贅を尽くしたものではあるものものそれ以上のものでもない。僕にとって興味深かったのは最後のセクションの展示である神像。始めてみるものだし、仏像ならぬ神像なるものがこの世に存在することすら最近まで知らなかった。イヤホンガイドでは「神は仏が現世に現れるときの化身、、、東大寺の大仏は天照大神である」などと言っている。この神仏習合というものは僕にはうまく理解できない。ところでこれら神像の中に2体の国宝があった。それらは伊勢神宮ではなく熊野の速水大社に伝わるもの。熊野で見たいと思っていたものだとかみさんは言う。熊野に行く意味が少し減ったか?(と思って帰って調べたらこの神像は和歌山博物館に寄託されていた。速水行っても所詮見られないのだが)。これから井上章一の『伊勢神宮』を読む予定だし、なぜか美術手帳の8月号の特集は伊勢神宮だし、伊勢はいまトレンドなの??針路変更するか?確か石本泰博が撮影した『伊勢神宮』の写真集に磯崎が文章を書いていたはず。どこに行けば読めるだろうか?

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