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信州サーモン

午前中小諸プロジェクトの打ち合わせ。おお!分析資料が実に良いできになってきた。この資料は街の観光案内所にでも置いてもらうような「街の味わい方ガイド」のようなしつらえにしている。ウマヘタパースなど入ってユーモラスな雰囲気である。一方建築デザインはなかなかまだ悩ましい。考えている途中で時間切れ昼。今日は午後の製図エスキスを終わらしてすぐに帰ろうと思っていたが、製図室に戻り模型を見ながらスケッチ再開。担当の院生にそれを渡し模型作成の指示をする。
長野駅で初めて見る「信州サーモン」弁当というのを買って夕方のアサマに乗る。信州でサーモンって採れるのだろうか?まあ理屈はともあれ、味はというとこれが結構うまい。脂がのっていてとろけるようである。1000円は高いが、やたら高い駅弁が多い中、まあ納得のいく駅弁である。
車中『ポストコロニアリズム』の続きを読む。インド生まれでアメリカで教えるスピヴァクの紹介がされている。その彼女の思考の集大成が『ポストコロニアリズム理性批判』なる本らしいのだが、そのポイントの一つとしてこんなことが挙げられている。昨今のポストコロニアリズム理論はスピヴァク自らを筆頭に、ポストコロニアルな主体(=脱植民者)がコロニアルな主体(=被植民者)の情報を提供をしている。サイードの『オリエンタリズム』ではこの情報提供者はあくまで植民地宗主国の知識人であったことに比べ一歩踏み込んだ観察である。さらにこのポストコロニアルな主体は現地生まれであるから植民地文化をよりよく知っているという危ない思い込みに流れる傾向を持っていると指摘する。なるほど世界のグローバル化とはこうした情報発信の輻輳化をも生み出すわけである。
事務所にたどり着く寸前で足を挫いた。癖になっている左足首である。あまりの痛さに事務所の床に倒れる。キッチンから出てきたYさんの「わっ!!」と驚く声が頭の上を通過する。

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コメント

信濃川/千曲川に鮭が帰ってくるからではないでしょうか.お大事になさって下さい…….

御教示感謝。

多分内地のサーモンって、桜鱒のことではないでしょうか?鱒と鮭は生物の属としては近いはずですから。身の色はほとんど鮭ですよ。お大事に。

どうもこのサーモンは水産試験場で新たに作ったものだそうです。ニジマスと茶色マスを掛け合わせたもの。正式名称が「信州サーモン」なんだって。

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