3つ目のダンス
このところコンペや竣工物件やらで自宅の部屋が散らかり放題。朝からその整理に追われ、そして午後からの勉強会の下読み。午後A0勉強会。ヒューマニスト・ヴァリューという章なのだが、建築はラインとマスとスペースが重要な要素だと言う。今日はそのスペースの主張なのだが、これを読んでいるとヒューマニスト・ヴァリューというよりは19世紀末モダニズム一般の主張と変わらない気がする。勉強会終了後シアターコクーンに勅使河原三郎を見に行く。http://ofda.jp/column/今月3つのダンスを見たが、完成度と言う点では一番だったように感じた。ただ、3つのダンスはそれぞれ劇場も異なり席も違う。クラウドゲイトの時はオーチャードホールで2階のバルコニー席。ダンサーの動きの迫力は伝わらない。レニバッソの時は横浜の赤レンガ倉庫のホール前から4列目。これはかなり近い。ただレニバッソの踊りはメディアとの一体性が重要であり、肉体感はさほど重要ではないようにも思われる。一方今日はシアターコクーン。ホールの大きさはオーチャードより小さく、赤レンガより大きい。今日も前から4列目。勅使河原の苦痛にゆがむ表情まで鮮明に見えた。見えたものと見るべきものがジャストフィットしていたと思う。まあそれを差し引いても今日のダンスは見ごたえあり。