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サブリミナル・インパクト

午前中市役所の景観委員会に出席。終わって大学の車で松本に。学長、理事を相手に学内GPの説明会。研究費は寝て待っていてもやって来ない。夕方のあずさで東京へ。車中、下条信輔『サブリミナル・インパクト』ちくま新書2008を読む。まだ途中だが面白い。前半の山は人がものを好きになる理由。建築でも何でも物への関心が湧きそれを気にいるという人間の精神の流れを方向づける主たるものは流行や消費などの社会的な要因であろうと僕は思っている。一方この本ではそうした原因はさておき、異なる側面、つまり人間に内在する潜在的な志向性を探る。そしてそれらは「新奇性」と「親近性」であり、新奇性は人間の顕在的意識上で確認され、親近性は潜在的な意識(つまり無意識下)から立ち上ると説く。一連の説明が様々な実験を理由に説明されるのだが、なるほどとうなずくものばかり。こうした人間の本質論的な部分にこれからは少し目を向けた方がよさそうである。事務所に戻り今晩は事務所の皆とお好み焼きへ。いくつかの仕事の区切り。

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