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咳が止まらず

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咳が出る。朝食後またベッドに戻り水村美苗『日本語が亡びるとき』筑摩書房2008を読む。著者は去年亡くなった中学の担任教師の偲ぶ会に来られた先輩の奥さん。もちろんその先輩、岩井克人氏の奥さんが水村氏であることをその時知っていたわけではない。岩井氏が近しい人であることに驚き、昔読んだ彼の著書を検索した時にwikipediaに「奥さんは水村氏である」という風に書かれていたのを目にし、この岩井氏の奥さんがどんな人か興味をもっていたところ、その二日後に朝日新聞の書評にこの本が出ていたのを目にしたわけである。本との出会いとはかくも偶然の積み重ね。アメリカ生まれのアメリカ育ちなのにアメリカが好きになれず、ひっこみじあんで日本文学ばかり読みイェールでなぜかフランス文学を学び、プリンストンで日本近代文学も教える才女。久々に文学者の文章を読んでああなんて文章が上手なんだろうと感激する。言葉が生き物のように溌剌としている。
午後事務所に行きコンペのモックアップを少し精度を上げて作る。6時頃スタッフミーティング。内容を説明。その後事務所にいるスタッフ全員を誘い、近くのライブハウスで友人のブルースライブを聴く。プロの前座なので7時から30分だけ。スタッフは事務所へ。僕は家へ。咳がとまらない。

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コメント

へー、水村美苗って独身なのだとばかり思っていました。何となく作風がそう感じさせるので。「日本語が滅びるとき。」は現在読み進み中。この人の「本格小説」は(ゴシック恋愛小説が好きなら)お勧めです。

ゴシック恋愛小説というジャンルがあるんだ?読んでみます

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