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余剰の獲得

1月29日
朝一で現場。塗装工事がだいぶ進む。シナのオイルステインの天井がきれいに仕上がっている。白い塗装がはいると今まで暗いと思っていた部屋もぐーっと明るくなる。
風邪が全然良くならず再度医者へ。「インフルエンザかなあ?」と何気なく言うので、こっちはおたおた。鼻の粘膜をとってインフルエンザ検査をしたが、そうではないようだ。ほっとする。なんでよくならないのでしょう?と聞いたら「安静にしてないからです」とけんもほろろ。まあそうだ。悪化するといやなので昼を食いがてら家に戻りしばし横になる。夕刻事務所に戻りコンペの打ち合わせ。大学で作るイメージと事務所でそれを具体化していくその相互刺激的な進め方はそれなりにいい。
早めに帰宅夕食後すぐベッドに入り『できそこないの男たち』の残りを読み切る。なんでメスしかいなかった生物の世界にパシリ役としてオスが登場し、今はこんなに威張っているのか?最後に著者はこんな問いをたて自ら答える。それはメスがよくばりだったから。というのが著者の推論。パシリ程度にしておけばよかったものが、もう少し使ってみようと欲張った。獲物をとって来させよう、家を作らせよう、なんて考えた。オスはメスを喜ばせようと必死。しかしそのうちとった獲物を全部上げなくてもメスは喜ぶことを覚えた。そこで余剰を隠し持ったのである。そのうちその隠された宝をめぐって抗争が起き。余剰を獲得したものが偉くなると言う社会ができてしまったのである。なるほど。もともと生物は子孫を残すために生きていたのが、人間社会はそうではなくなった。だから現代のメスはこの役割を変えようと必死である。子育てを旦那にまかして、余剰を獲得しに社会に出て行こうとするのである。そうそうに均等な世界ができるのではなかろうか?とはいってもまだまだ子孫の問題は大きいのかもしれないが。

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コメント

胎内でのホルモン環境が崩れると、女児なのに外見男性様となって生まれてきたり、男児なのに女児様となって生まれたりします。今はちょっとでも疑問があると出生時に染色体検査することが多いです。(不幸なことに思春期にわかることもあります。)昔のオリンピックの女性選手には染色体的には男、と言う人が何人かいたので、女性のスーパーアスリートは全員検査しているのでは?
ところでブチハイエナのメスは外見オス様だそうです。その理由と発達過程を推察したエッセイをスティーヴン・ジェイ・グールドが書いていました。福岡氏のエッセイが楽しめたらグールドもお勧めです。

外見男性女児とはxxmale,
外見女性男児とはxyfemaleって言うやつ?

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