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チェ・ゲバラ

やっとセンター入試終了。これと言ったトラブルもなくほっとする。夕方から雨が降り出した。この時期長野で雨と言うのも季節はずれ。終わって近くのスーパーで夕食を買って歩きながら頬張る。家路を急ぐ受験生たちはほっとした表情である。数十年前に東京商船大学で共通一次を受けて友達と遊びに行ったのを思い出す。研究室で雑務。原稿を書こうかと思ったが、丸ニ日の試験監督の疲労。雨だが自転車でシネコンへ。レートショーで「チェ・ゲバラ28歳の革命」を見る。アルゼンチンで生まれたゲバラはブエノスアイレス大学で医学を学ぶも、南米を放浪し、メキシコでカストロに会い革命のためにキューバーに行く。マルクスもレーニンもカストロも裕福だったようだがゲバラも例外ではない。更にマルクスは哲学博士、レーニンは大学主席、カストロは弁護士、ゲバラは医者。革命家になれる人間とは経済的にも知性的にも、もはや自らに不足するものがないということが必要条件なのかもしれない。だからこそ他人の幸福に手が回る。
それにしても革命に参加するのが28歳、そしてハバナを制圧したのは31歳1959年。僕の生まれた年である。彼は自ら先頭を進み、負傷兵を助け、学を授けながら戦った。その語り口は(映画では)決して激しくはないが自信に満ちている。それは自らのコミットメントの深さに起因している。とても手が届かぬカリスマだが見習うこと多し。

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