ラカン
昨晩深夜送られてきたpdf図面を見ながらスタッフの携帯に国際電話。設計変更中なのに今日地質調査しなければならないというぎりぎりなスケジュールである。送られてきた図面でほぼ確定できているのだが、まだ動きそうな気配。話途中で現場への迎えの車が来る。台風の影響らしく急に涼しくなった。現場でゼネコンとの会議に出たり、東京と会話したりどうも落ち着かない。一段落して昨日打ったコンクリートを再度しげしげと見ていると図面に無いはずの梁を発見。なんだこれ?ナカジに聞くと昨日取るように話はしていると言う。取れるのだろうか??
昼食をとってからタクシーで空港へ。僕はjalナカジはmu。帰りは2時間10分と早い。機中スラボイ・ジジェク鈴木晶訳『ラカンはこう読め』紀伊国屋書店2008を読み始める。その昔無謀にもセミネールの1にあたる『フロイトの技法論(上)(下)』岩波書店1991を読んだことがある。無謀だった。お金と時間の無駄だったと思われる。ラカンにはセミネールと呼ばれるレクチャーシリーズとエクリと呼ばれる論考がありセミネールの方は一般向けと言われている。しかし、それでもこれを読んでも分からないらしい。一方エクリはもっと分からないらしい。とにかく「ラカンはワカラン」のである。そんなラカンには当分足を踏み入れたくなかったのだが、とある院生が無謀にもラカンが自分の主張の背骨だというので仕方ないから先生も入門書でもよんで再度勉強しようというわけである。トホホ。東京は今日の上海のように涼しい。いよいよ本格的な秋だろうか?