メイロウィッツ
昼のアサマで軽井沢。学生時代に見た篠原先生の土間の家、そしてその傍の奥山さんの新作、続いてアトリエワンの新作を駆け足で見るhttp://ofda.jp/column/もう少し緩いスケジュールにしておけばよかったがそうも行かない。5時40分のアサマで高崎に行って上越新幹線に乗り換えて越後湯沢。そこから特急白鷹に乗り換え金沢へ。車中ジョシュア・メイロウィッツ『場所感の喪失』を読み終える。この本、電子メディアが場所感を喪失させたということが書いてあると思っていたがそれはどうもメインではない。そもそもネット社会のことが書いてあると思ったこの本だが主はテレビと本の差である。その差は本がコミュニケーション的、言説的、デジタル的、なのに対しテレビは表示的、現示的、アナログ的と言う。この対比で行くと、実はテレビの次ぎのウェッブの特徴はテレビ的というより、本的なのである。つまりメイロウィッツの視点だとウェッブの特徴が鮮明に見えてこないということとなる。そう思うと急にこの本の魅力が薄れそうなのだが、やはりマクルーハンと、ゴフマンを相補的に扱いながらつづるその語り口は新鮮な側面もある。