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保存

来週水戸の明治建築を調査することもあり、買いこんである保存デザイン関係の本を読み始める。最初は田原幸夫『建築の保存デザイン論』学芸出版社2003。保存デザインの手法を修復、置換、付加、その他に分類し世界中の保存再生建築を紹介している。パリのノートルダム寺院の尖塔をヴィオレ・ル・デュックが修復した時、彼はオリジナルデザインを大幅に変更したそうである。大きな批判が当時あったようだが、現在見るとそれは当時ほど明らさまではない様に思う。馴染むのである。修復とは歴史への真摯な態度であることに加え現代の刻印であると著者は言う。
夕刻かみさんが書道の勉強会から帰ってきた。講義のテキストのコピーを見るとなんとコリングウッドの『芸術の原理』からの引用である。西洋美学理論が日本の書道のテキストとはなかなか進んでいる(?)。夕食後大澤真幸『資本主義のパラドックス』ちくま学芸文庫2008を読み始める。

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