桐建会
高校の同窓生の中で建築を生業としている人たちが集まる会がある。母校の校章である五三の桐に因み桐建会と呼ぶ。誰かが何か作ったり、誰かが何か賞をもらった時に集まってそれを鑑賞す会である。前回は私のリーテム東京工場の芦原賞を祝っていただいたが、今年は川村純一さんがモエレ沼公園で学会賞の業績賞を受賞されたのを祝し飲むこととなった。と言っても皆で札幌まで行くこともできないので、東京で集まって川村さんにスライドショーをしていただくこととした。この公園はイサム・ノグチとアーキテクト・ファイブの合作である。行って見たわけではないのでその作品の素晴らしさはよくわからないが、このプロジェクトには20年の蓄積があるとのこと。川村さんとイサム・ノグチとの付き合いは草月会館から始まっていると聞きその歴史の重みを感じた。
講演は国博の講堂で行なわれ、その後芸大の赤レンガ1号館に場所を移し懇親会が行なわれた。歴史のある学校には歴史的な建物があるものだ。信大でもキャンパス計画で見過ごされていた歴史的建物の保存を計画しているが、大変参考になる。赤レンガ館もこうしてOBがケータリングでパーティできるなんて素敵である。建物は明治のもので寄棟の洋小屋組が面白い。芸大の片山先生から建物の説明があったが、すかさず桐敷先生から歴史的な講釈があった。懇親会の締めでjiaの25年賞を受賞された益子先生がご挨拶(写真)。その後母校の同窓会館について意見交換。渡辺武信さんや、近田玲子さんを始めいろいろ意見続出。総じて若手幹事が今後母校に物申せとのこと。また、単に同窓会館だけではなく、キャンパスマスタープランを作れとのことである。何にもしない幹事の一人としてはどうしたらよいものやら?